建築ワークショップ・イベント 〜2日目〜
- 2014年05月17日
- カテゴリ:Fab Event
1日目のレポートに引き続き、2日目です。
2日目は、いよいよこの建築ワークショップのメインである、「壁」のデザインに入ります。
先ず、1日目の「学び舎とは?」のディスカッションや地域観察で書き出した付箋や撮った写真を見返し、振り返りを行いました。
ワークショップに入る前には、秋吉さんの、大学院での研究のお話も聞くことができました。
普段聞くことのできない話で、参加者全員、興味津々でした。
そして、ファブラボ広島安芸高田の建築プロジェクトについて、
この建築プロジェクトで導入予定のシステム模型がこちら。
これは、組み立て式になっているのですが、組み合わせ方で、ある程度自由な曲線を描くことができます。
組み立てたり湾曲したりする、こんな自由度の高い壁、今まで見たことありません。
「ほぉ~・・・!」
と、参加者たちからは、感嘆の声です。
さらに、曲面から各パーツの設計データを自動生成するソフトウェアも自前で開発しているというから驚きです。
そしていよいよワークショップに入ります。
粘土を使ってデザインを具体化させる、ワークショップです。
みんな、粘土をこねるなんて、何年、いや何十年ぶり?だったことでしょう。
とにもかくにも、実現性や細かい部分にはこだわらず、自由に想像を広げ、3グループに分かれて、粘土でこねこね、形作っていきました。
3グループでそれぞれ、「1枚壁」、「2枚壁」、「3枚壁」のパターンに分かれて制作。
それ以外の条件はなし。
あとは、これまでに見て考えて感じてきた安芸高田市や、自分達の思い描く「学び舎」を想像しながら、自由に形作っていきます。
昨日撮った写真を並べたり、書き出した付箋を見返したりして、試行錯誤しながら、進めます。
この時間、いつの間にやらみんな粘土に夢中です。
童心に返ったような、大人だけどここは幼稚園なのかというくらいの、うまく言葉に表せないですが、大人になって感じたことのないような楽しい空間でした。
大の大人たちが、あーでもないこーでもないと、粘土をこねている。
この感じって、この感じこそ、もしかしたら将来のファブラボ広島安芸高田なのでしょうか?
出来上がったものを、壁の設置場所であるガレージの模型に置き、グループで発表です。
発表が終わり、各チームの良かった点、意見や感想をシェアして、
さて、そんなワークショップでしたが、まだデザインが完成したわけではありません。
このワークショップで出たアイデアを秋吉さんが持ち帰り、最終形に仕上げてくれます。最終形を後日、秋吉さんがまた発表しに、ファブラボ広島安芸高田にきてくれるのです。
私たちがこねこね作ったアイデアが、後に本当の「壁」になることが、楽しみでなりません!
2日間を終えて、ワークショップ自体がとてもおもしろかったのはもちろんですが、
こうやって、世代も出身も仕事も異なる、幅広い層のメンバーで1つのものを作りあげていくと、達成感も充実感も、さらに大きくなるんだなぁと、身に染みて感じました。
また、知識や発想も、掛け算式に膨れ上がっていくのです。
今回はそれが、「壁」でした。
そんなワークショップを通してできあがるデザインが、ファブラボ広島安芸高田の顔となり、
たくさんの人が出入りする入口になりますように!
最後に。
今回集まったメンバーたちです☆
メンバーはじわじわと増殖中。
これからも、ファブラボ広島安芸高田と通して、
article written by yuko