ロボットワークショップ 〜2015/4/25実施後記〜 講師より

ロボットワークショップも2回目。今回は、急遽1組キャンセルとなったため、小学6年生の男の子と保護者の1組で、専属講師となりました。

20150425実施風景

いきなり製作デモンストレーションでハプニング発生し、マイコンが1つ狂っちゃいました。どうやら、3.3Vと5VのArduino pro miniが混在していて、間違えてしまったようです。やれやれ。気を取り直して、説明していきました。

今日の小学生はロボコンに出場したこともあるようで、レベルが高い。彼の質問にボクが答えると、「ということは、○○ということですか?」「では、△△するとこうなりますか?」と深堀りや先読みをして、理解が深いんですよね。これなら、自分でパーツを揃えて、思い通りのロボットを製作するのは間近でしょう。

そうそう、今回は3時間の講義に飽きてしまうことを想定して、リモコン操作のロボットも用意していたんですが、杞憂でした。あとは、WindowsPCのUSBデバイス不具合の対策として、Raspberry PiにArduino IDEをインストールして準備しておきました。MacやLinux(Raspbian)なら、デバイスドライバが不要なんで、問題はおきづらいはずです。

今回、一番印象的だったのが、小学生の彼が言ったことです。

「プログラミングで、英語やキーボード操作は面倒だけど、ある意味、こっちの方が楽かもしれない。」

つまり、彼はロボコンでTJ3というGUI操作のプログラミングをした経験があるけど、自分の思い通りにちょっと複雑なことをしようとすると、GUIだと制約多く冗長です。テキスト入力で切り貼り、コピーし、ちょっと関数を作って、「英語」という外国語でも言葉で表現できる方が、あとあと分かり易いということのようでした。

これが分かったもらえたのは、講師冥利につきます。

グラフィックを多彩にし、プログラムをラッピングして、子供にわかりやすいと銘打っている仕組みはいろいろありますが、そんな仕組みに慣れてしまった後、その範囲を超えようとすると、かなりの壁ができています。で、子供向けの仕組みって、すぐに廃れてしまいますし。子供って、オトナが考えるほど「子供向け」にしなくとも、外国語だろうがプログラミング言語だろうが、興味があれば「そんなもの」として素直に吸収してくれるもんです。さらに、ワークショップでは日本語で説明しますが、本来、パーツの仕様書はたいがい英語ですし、マイコン(Arduino)のサンプルも英語がわかれば膨大です。早めに、オトナと同じ土俵を経験しておくのがいいんじゃないでしょうか。

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