建築ワークショップ〜収束編レポート〜

6月21日の土曜日、ファブラボ広島安芸高田で開催された、建築ワークショップ~収束編~。

今回も、初代?女性メンバー、ゆう子がレポートします!

 

今回のワークショップは、前回からの続編。

前回は、作業場予定だった屋内ガレージにまず最初に設置する「」について、みんなでアイデアを出し合いました。

今回は更に、作業場がガレージ横に変更になる可能性も踏まえ、「屋根」を題材に加えたモノづくり工房の外観についてもアイデア出しを出し合いました。

まずは、自己紹介、建築プロジェクトについての説明から、始まりました。

今回も、うれしいことに初参加の方々が来てくれました。もちろん、これまでのメンバーも。

「初めまして。」と、「お久しぶりです。」が入り混じる自己紹介。

じわじわと広がっている交流が、なんだかとてもいい感じです。

 

説明の中で、渡辺さんが掲げる、ファブラボ広島安芸高田の「コンセプト」が発表されました。それは、

 

『現代版寺子屋』

 

唐突の発表だったので、みんな最初ちょっとぽか~ん、となりましたが、笑

なかなか良いコンセプトですよね!

 

」と「」が混ざり合いながら、寺子屋で教育されていた書物を対象にした「読み書き計算」と「ハードウェアやソフトウェアの読み書き、計算だけでなく実際につくる」ことが融合し且つ体系的に学べる場所。

新たな価値を創造していける人材であり続けよう、そんな渡辺さんの思いも込められています。

 

続いては、街歩き。

前回のWSでだいぶ歩いたので、今回は、安芸高田市といえば!の1つ、「清神社」と、安芸高田市歴史民族博物館へ。予想していたより、えらく立派な博物館です。

同じ広島でも、なかなか接することのない、安芸高田の”歴史”を垣間見ることができました。

戻ってきて、今回検討する「屋根・壁」を、設置予定の場所を、確認しました。

奥には緑がひろがり山があり、のどかな風景です。

 

さぁ、いよいよ、ワークショップのメインイベント!

粘土をこねこね、3つのグループに分かれての試作です。

今回も、前回同様粘土で試作する予定だったのですが、それぞれのグループ、

いつの間にかいろいろ工夫を凝らし、厚紙や、発泡スチロールや、ガムテープなどなど・・・

その場にあるなんでも、アイデアに巻き込まれていきました。

 

そして各グループの発表です。

今回も、独創的な発想で、自由奔放なおもしろい作品ができあがりました。

1グループは、”木漏れ日の中の寺子屋”、

建築ワークショップ〜収束編〜

2グループは、”静と動”、

建築ワークショップ〜収束編〜 建築ワークショップ〜収束編〜

3グループは、”開放感”を、

建築ワークショップ〜収束編〜 建築ワークショップ〜収束編〜

コンセプトとした作品になりました。3グループ別々の形とはいえ、共通要素も見えてきました。

それは主に、開放感、近隣との調和、シンプルな壁、といった要素です。

 

ラピッドプロト的にその場で、アイデアを色々試しながら模索していましたが、ここで一先ず終了。

建築ワークショップ〜収束編〜 建築ワークショップ〜収束編〜

 

ここから、秋吉さんが中心となって、詳細設計に入ります。

実際には、こうやって秋吉さんが、デジタルに設計をしてくれるんですね。

わたしたちのアイデアが、近いうちにこうやってプログラミングされるのです。

 

楽しみ楽しみ・・・♪

と、今回も楽しく終わったワークショップですが、前回とは、大きく異なる部分があります。

それは、大きな課題も、顕在化してきたということ。

この建築プロジェクト、越えていかなきゃならない高い壁が、たっくさんある、ということを、ひしひしと感じたのです。

今回のワークショップは、一部、安芸高田市の一級建築士の方にも来て頂きご意見をいただいたのですが、そこで、

「実現するのは、なかなか厳しい。そもそも、確認申請は、そうそう降りるものではない。」

といった、厳しいご意見もいただきました。

 

もちろん、最初の段階では、実現性を考えず、想像をふくらませることは大切です。

でも、アイデアを出した後、これからは、いよいよ実現させないと。

だんだん、この建築プロジェクトも、その段階にきています。

そうなると、確認申請や、構造、地震や気候を考慮した耐震の計算、そもそも予算、などなど。

建築を全く学んだことのない私には決して全てを洗い出せない、

建物を建てる、ということに対して行わなければならない事項が、たくさんあるんだということを、思い知らされました。

これは、もっともっと、知識や、経験、専門家の方の協力、、、たくさんを巻き込んでいかないと、実現できない。

なかなか、いやかなり、ハードルは高いようです。

 

でも、どんな高い壁であれ、結果はどうなるかわからなくっても、まずは立ち向かっていくことに意味がある

わたしはそう思うし、誰よりも強い思いを持っている創設者の渡辺さんも、

高い壁だからこそ、誰もやったことないからこそ、やる価値がある。

Fabの先に描いていることを実現させるためにもこのプロジェクトを成功させる。

 

と、おっしゃっていました。

さぁ。これからどう進んでいくか、ファブラボ広島建築プロジェクト!

仲間もどしどし、募集中です★

 

(おまけ)

ブレイクタイムとして、おいしいケーキタイムもありました。

参加者の方の奥様が、たくさんケーキを焼いてきてくださったのです。

おいしくておいしくて。場もすごく和みました。

何かをつくるばかりではなくて、こういった交流も、ファブラボ広島安芸高田のあったかくていいところです。

 

article written by yuko

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