尾道 空き家再生プロジェクト
- 2014年03月30日
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とあるセミナーの一環で尾道駅を出てすぐの商店街をぶらりぶらりとお店を訪問しながら彷徨ってきました。
尾道は、年間二百数十万人の観光客が訪れるそうで、最近では県外からの移住者も多く、移住して尾道で起業する方が増えているそうです。移住者が商店街でお店を出すことも少なくないようで、多種多様なお店がならび生活に必要なものは全て調達できるように思いました。
そんな移住者の受け入れ先となっているのが、尾道という街の社会問題(尾道だけでない?)ともなっている「空き家」というのだから驚きです。NPO法人 尾道 空き家再生プロジェクトという団体が鋭意活動中であり、「空き家バンク」という ” 空き家をどうにかしたいと願う大家さん ” と ” 尾道らしい坂の町や古い家に暮らしてみたいという方 ” とをマッチングするシステムには尾道市も協力しているということで市政も一緒になって恊働しているところに非常に共感しました。
また、代表の豊田雅子さんのお話もとても面白く、これまでの苦労話しも含め「思い」というか「志」に共感しました。建築に関しては、勿論専門家(建築士)の意見を基に、「自分達にできることは自分達で」という「セルフビルド」というコンセプトがベースにあり、「(ほぼ)何でもつくる」というファブラボのコンセプトとの親和性を感じました。
「セルフビルド」で「空き家再生」
良いですね。瀬戸内海的ファブ文化の創出が建築から生まれるのではないか!?と少しウキウキしました。ファブ的にアレンジするなら、
「ソーシャルビルド」で「空き家再生」
でしょうか。ソーシャルという言葉には、「社会」課題を解決するという意味と「社会」全体で取り組むという意味の2つがこめられています(ソーシャルデザイン実践ガイドより)
この度我々は、ガレージを改築してラボにするというプロジェクトを進めていますが、まさしく「ソーシャルビルド」であり、自分達でデザインを考え、自分達で設計(プログラミング)し、自分達で(大型の木材切削マシーンを用いて)加工・組み立てを行い、地域・社会に溶け込みうまく連携していくという新たな取組みをやろうとしています。
色々な所で色々な人々が色々な取り組みをされていることを身近に感じることができた良いセミナーでした。引き続き頑張ります。